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自主的な判断

久しぶりにブログを更新しました。

コロナに関しては中長期的に付き合う必要がありそうですね。国民全体の空気感としては、GOTOトラベルキャンペーンの廃止、公的拘束力が生じる緊急事態宣言の発令を期待している様に感じます。

連帯や団結力がとても強い国民性ですので、皆、同じ気持ちでコロナに立ち向かおうという面ではとても良いことではありますが、他方では、少数意見や我々以外でGOTOトラベルを必要とする業種、部分的でも緊急事態宣言を出されることで影響を受ける業種の方の生活を考えると、一つの民意だけで社会全体を形成しようとするのは、私個人としては全体主義に感じる為、全てを検証することなく受け入れるのは如何なモノかと考えております。

首相も公的な拘束力を伴う、特措法の改正には懸念を示している点は、その辺りにあるのではと考えております。ただ、緊急時にはある程度の公的な拘束力も必要だと言う意見も正しいと思いますので、バランスの問題と権限をどこまで行使させることが大切なのかも知れません。

敗戦から75年目です。毎年、この時期には戦争関連の本を読むことを習慣にしている(恐らく、この時期に多くの戦争関連の書籍が並ぶからが正解)のですが、前都知事猪瀬直樹氏が書いた、『昭和16年夏の敗戦』が今のコロナでうごめく民意を反映しているように思えました。ネタバレになりますが、内容としては、首相管轄の『総力戦研究所』が昭和16年に設立され、民間、軍部、官僚から30代の若きエリートを集め、日本が開戦をした場合のシュミレーションをした。結果は日本必敗と出た。しかも、負け方の予想は史実とほぼ同じの結果を算出した。戦争を回避する為に東条内閣が発足したのにも関わらず、当時の統帥権の問題や青年将校の反乱、神の国日本は負けないという国民感情を考えるとデータよりも空気感で戦争へまい進してしまったという内容が書かれています。

75年前も今も民意という空気感が世の中を支配している。しかし、敗戦後も悪いのは軍部、政府であり、我々国民は悪くない、被害者だという点は共通。その辺りを頭に入れて読み進めていくと、面白いと思います。

また民意が世の中を動かしていくという点では、有名な本で『大衆の反逆』(オルテガ・イ・ガゼット)もありますが、若干、読みづらいので
読了には時間がかかるかと思います。政治と民衆、国家の在り方、変異に関しては、『人間の条件』(ハンナ・アーレント)が有名ですが、ものすごく難解な為、コロナで在宅ワーク等で時間がある方でないと、読み進めるのは難しいと思います。


後遺症

緊急事態宣言が明けたが、後遺症がまだ続いている気がする。夜の街でコロナが多発しているが、飲みに行く夜の街と混同してしまいがちだ。個人病院ではまだ患者さんが戻らないと聞いている。コロナも恐怖だが、人が人を規制し、躊躇する方がより深刻な状況を生み出してしまいそうでとても怖い。

立場がある人はおちおち飲みに行けないそうだ。従業員や周りから怒られるからだ。ZOOM飲み会で良いではないかと思うかも知れないが、人間の全ての感情迄、画面だけで内包するのは無理があり、ZOOMとリアルな交流を上手く合わせる必要がある。

ただ、個人的には出歩かない生活に慣れてしまい、夜の繁華街に出歩きたいと思わなくなった。元々、お酒よりも本を読みたいので、今の自分には読書の時間が確保出来るので好都合だが、リアルな関りがなると、心の維持は難しいと思う。

完全にワクチンが出来るか、季節性の風邪だなと僕らが割り切るまでこの状況は続くのだと思う。モノも流通しているし、自由に発言も出来るのだが、心は戦時中みたいな感覚からはどうも抜けないのは私だけだろうか?

ダーウィン

緊急事態宣言が解除されたが、すでに第二波・第三波の話がちらほらと出ている。東京アラームも発動されたとか。経済と命の両輪をどうするのか、政治家の胆力が問われる。命の値段で言えば、簡易的に算出可能だ。正しいかどうかの判断は読者におまかせします。算出方法は簡単です。日本のGDPが500兆とする。今回の緊急事態宣言により、5%(25兆円)程度減少したと仮定する。その間の死亡者数が300名程度だと仮定する。減少GDP額を死亡者で割れば、死亡者一人当たりのコストが833億円かかっている計算となる。とても高コストとなる。(データは概算ですので、新聞等で今後算出されるデータで計算することをお勧めします。)

高コストとなった原因は未知のウィルスへの不安・自分が感染し、他人に移し死亡させてしまうかも知れないという恐怖からだ。
未知のウィルスにブラジルやスウェーデンの様に集団免疫獲得戦略に舵を切り、多くの死亡者を出すことに我々は耐えることが出来なかっただろう。政府の対応や我々の対応は日本人のメンタリティーとして必要な対応を取ったと割り切るしかない。

恐怖の前に我々は合理的な対応が出来なくなっている。その結果、一人の死亡者に800億超のコストを国民が負担している。今までに我々が経験したことのない事態だ。この状況下が続けば、経済が変調をきたすのは当然のことである。

個人や企業が生き抜くには、ダーウィンではないが、変化への適応と運しかない。飲食店であれば、大手チェーン店ではなく、夫婦で営む個人店であれば、固定費も少なく、持続化給付金も効果が出るかも知れない。マックやケンタッキーはテイクアウト分野に元々強いという運を持ち合わせていた。適応と運が今回の事態を乗り切る分水嶺だと思う。どんなに優秀な経営者やスタッフがそろっている企業でも、適応と運を持ち合わせていなければ、恐竜の様に滅びるだけだ。

人間は自然の前では無力なのだと改めて知らしめたのだと思う。ITやAIの発達により、人類には全能感が高まっていた。実は100年前に罹患したスペイン風邪と何も変わっていなかったのだ。過度のグローバル化やITの発達は人間の判断を傲慢にさせたのだろう。

当たってしまった

数年前に2020年~2025年に日本の経済は破綻し、財政破綻する。と某メーカー主催の勉強会で講師を担当した際に高々に予言してしまった。聞いていた人の大半は呆れて聞いていたと思うが、健全な危機感を持ちましょうと喧伝する為にあえてセンセーショナルに仮説を立てた。しかし当時の僕は本気でそうなると思っていた。生き残り戦略として不採算部門切り離し&事業統合を実行した。(単に利益が出ないからなのだが・・・)

そして2020年を迎えて、まさか疫病が理由で日本が破綻しかける事態になるとは予想していなかった。予言を当ててしまった。その時の資料を読み返しているが、今でも有用な資料だ。

介護保険はコロナの流れもあり、今後はさらに厳しい保険算定になる可能性が高い。何度も言っているが一定の資本力又は地域での独自性が無い事業所は運営が難しくなる。利益性を取るか、規模を取るかを選択出来ない介護事業所は、地域の会社と統合するか、事業の見直しを考えないと難しいと思う。コロナでその選択が早まってしまった。不況になり失業者が増える為、人材獲得は容易になるが、実際の保険収益が年々厳しくなる為、今の事業を維持することは難しいと考えている。

とはいえ、介護事業がダメなら、障がいだ。障がい者グループホームだ。と事業を横展開しても膨大に膨れ上がる労務管理と異なる事業の管理費用(バックオフィス)がかさみで大した収益は出ない。(当社が広範囲(山梨・静岡・神奈川全域・東京)で複数の事業展開をした時期があり、実体験だ。)

小さな会社が実行できる戦略は少ない。一点突破出来る事業が生み出せるか、小さなセグメントで良いので圧倒的な一位商品を生み出せるか小さな会社の戦略だ。

しかし、官製産業である介護事業で一点突破商品を生み出すのは構造上難しい。一位を取るエリア、競合に打ち勝てるエリアに事業を集約することが戦略として唯一使える。当社で言えば横須賀は大手の進出が無く、エリア的に境界線が山等で明確な為、他の行政区からの進出もない。商品が優れているのではなく、一位を取れるエリアとして戦略を考え運営をしている。それもたまたま、運が良かっただけだ。他社の相次ぐ撤退で当社が勝手に上位になっただけだ。残存者利益と言う奴だ。しかし、横須賀の違う事業は競争が多く、他社へ譲渡した。当社の主力事業がたまたま競争優位になっただけなのだ。運に感謝するしかない。


皮肉なものだ。内部留保を貯めた大手企業や中小企業はコロナ禍でも生き残るだろう。投資も余りせず、堅実経営と言われているが、何もしていないとも言える。積極投資していた会社、事業拡大を急ピッチで行っていた会社は優良企業であろうが逆風だ。むしろ、世間にインパクトを与えたり、有能な経営者や会社が多いのは後者だ。

才能あふれる経営者や会社が苦しみ、淡々と内部留保を積み上げた普通の経営者が生き残る。とても変な話だ。そう考えると経営とは能力もさることながら、運が全てだと思う。当社で言えば、不採算部門を切り離し事業所を統合した。これを早々に実施していなければ大変だった。単純に運が良かっただけなのだ。新しいことよりも堅実経営を選んだだけであり、優秀でもなければ、何のインパクトを与えていない。
そう思ったからか、当時は不採算部門の切り離しや統合は不幸にしか感じなかった。作るのは簡単だが、辞めるのは相当難しい。幸福は不幸な姿をしてやってくると誰かが言っていたが、今回のコロナ禍を考えると、まさにそうなのかも知れない。

最近オープンしたデイサービスが近隣で多くある。進むも地獄、戻るも地獄だろう。当社が譲渡した事業も4月から他社で運営を始めている。そうとう大変な船出だと思う。

占いなどの類は余り信じないが、運はとても大切だと思う。ただ運が何かと言われると難しい。言えることは大きな流れに身を委ね、その時その時を流れに逆らわず全身全霊で生き抜くこと。自分ではなく、皆の力、お陰様の精神が運を呼び寄せるエッセンスなのかも知れない。

もし、優秀であるにも関わらずコロナ禍で苦しんでいる経営者がいたとすると、積極投資や急拡大の成功は全て自分の力だと過信しすぎて、周りが良く見えていなかったのかも知れない。堅実経営を実行している社長は自分の力だけではどうにもならないことを悟り、皆の力で出来る範囲しか事業を行っていないことで、幸運を呼び込んだのかも知れない。

同胞の為に、自分以外の為に自分の力を他人と分かち合う。幸運を呼び込むために必要な心構えなのかも知れない。

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