経営理念・行動指針

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土光さん

メザシの土光さんと言われた土光敏夫さんの経営を本にした『難題が飛び込む男 土光敏夫』(伊丹敬之 日経ビジネス人文庫)を読了した。東芝の再建を果たしたと思っていたが、再建半ばに実は退陣をしていたことを本で初めて知った。官僚制度、お坊ちゃま気質、多岐に渡る事業内容等が原因で7年間社長として経営再建に当たったが、日立やパナソニックの様な他大手家電メーカーと同じ利益体質に変貌を遂げることが出来なかったそうだ。

時を経て、大幅な債務超過の危機を抱え東芝は事業再生を図ることになる。原因は様々あるのだろうが、上記内容が概ね原因のベースと言われている。1972年に社長を退任してから、40年以上経っても企業体質が変わらなかったということか・・・・。

人も変わらないというが企業も変わらないのか。

日本の力

日産自動車が揺れている。西川さんの経営の結果、昨対利益99%減では、会社の利益を流用して追放されたゴーンさんの方が経営が良好だったということか。何か皮肉な話だ。

ゴーンさんは就任直後にトヨタと闘わない戦略を立てた。結果として国内を諦め海外へ販路を広げた、日本のユーザーからは不満も多かったが、利益は増えた。国内最大のライバルであるトヨタは徹底的に下位叩き(ミート戦略)を行い、日産、ホンダでの日本市場でのシェアを奪い取っていった。

だが、そのトヨタですら、全方位での開発、シェア確保に苦心している。様々なIT企業との協業はその苦悩の表れだろう。日産も含め、日本人が経営し、世の中をリードすることが難しい世の中になっている。

2040年には中国の一人当たりのGDPが日本を抜くと言われている。2060年にはアメリカも一人当たりのGDPが中国に抜かれるらしい。
昔は日本はアメリカの一部になるのか?と言われていたが、今後は中国の一部みたいに思われることが当たり前となり、日本人社長云々という話は昔話となるんだろうな。

今後の世の中においては、一部の圧倒的な能力がある人間がAIやITを動かすことが予想される為、その他大勢は今の仕事を失う可能性もゼロではなく、勝ち組になるだろう中国国民にも相当の格差が出るのだろう。




ギルガメッシュ叙事詩

ギルガメッシュ叙事詩をご存知でしょうか?メソポタミア文明下に生まれ、世界最古の文学と言われている作品です。読んでみると、平易な内容でして、文学作品というには中々、難しいなと思う。読了しましたが、読まなくてもあらすじだけ知っていればOKな感じですね。
40代以上の人は、作品名を見ると、90年代に流行ったテレビ東京の某お色気番組を思わず思い浮かべてしまいますが・・・。

メソポタミア文明が生まれた土地は当時、豊かな土地だったが、今では、内戦や紛争が続く土地となってしまった。そう、今のイランやシリアにあたる場所です。なぜ、血で血を洗う様になったのか?直接的な原因は気候変動が原因です。土地に雨が降らず水が無くなった。そのために人が移動し、移動先の民族と争いが起きる。これが中東の歴史というより人類の歴史なのだと思う。

今回の台風はまさに気候変動がもたらしたものだとすれば、国の在り方が変わってしまう。メソポタミア文明を生み出したイランやシリアも気候変動でダメになった。日本も台風、地震で国がダメになってしまうのではないだろうか。

今回の台風による、中区や金沢区工業地帯の惨状を見てそう言わざるを得ない。工業地帯を担当する金融機関の担当者も事業継続が難しい企業が続出すると顔面が蒼白でした。特殊な工作機械が海水流入により漏電でダメになってしまった。入れ替えるにも基礎から機械を据え付けが必要な為、設置もすぐに出来る訳ではない。金額も億単位となる。再開の見込みの前に会社が倒産してしまうのは明らかだ。国や行政が徳政令を出せばよいのだろうが、対策に対しての報道は見受けられない。保険でどこまで対応出来るかも分からない。従前の対応策で対応してくれと言うのが国のスタンスだろうが、未曽有の気候変動による被害だと鑑みると対応も違ってくるはずだ。

経済崩壊をもたらす原因の中に消費税増税を上げる人もいるだろうが、気候変動による被害がもっとも甚大で発生頻度も高い。人口減よりも災害対策が重要と考えても良い。今回は神奈川や千葉が影響を受けたが、今回の台風が東京に直撃した場合、当面の間、経済や政治が回らなくなるだろう。環境大臣に私の実家近所の政治家が任命されたが、責務は極めて重いだろう。






量より質

zozoの前澤さんが社長を辞任し、新たな道へ歩んだ。株式売却による本人に入る金額は2000億円超とも言われ羨ましいと思う人も多いだろう。幸せの価値は、図れる量(年収や年少や立場)ではなく、質(個々の感じ方)ではないだろうか?つまり成功(量)=幸せ(質)ではない。多額のお金が入っても決して幸せにはならない。質が伴えば幸せになるだろうが・・・。宝くじが当たった人が皆不幸になってしまうという話をよく聞くがまさに幸せの定義を間違えているからだと思う。

例えば、ファッションが大好きでどんな待遇でもアパレル業界に働けるだけでも幸せだと感じる人もいれば、莫大な遺産を相続しながらも、どう人生を生きて良いか分からない人だっている。

成功が幸せに直結すると勘違いしている最たる例が子供の将来なりたいランキングだろう。小学生の人気職種がyoutuberである。理由は、楽して稼げるように見えるから。なぜ、そうなったのかは、お金をより多く稼げることが人の大切な要素だと周りの大人が間違って教えてしまったからだろう。金銭的なコストや損得で物事を判断する訓練を幼少期から受けてしまっているのは、とても悲しいことだ。

zozoの前澤さんは、賛否両論あるが、やりたいことに向けて猪突猛進しているのがアリアリと見える。損得よりもやりたいことしか見えないのだと思う。量も多く稼いだが、彼にはかけがえのない質とは何かが分かっているのかも知れない。


成功者というのは、全て量で計られてしまうが、幸せは個々の質によるので、質を大事に出来る社会になって欲しいと思う。



教育格差

『教育格差』(ちくま新書:松岡亮二著)を読了した。日本は生まれにより人生の選択肢が狭まれる、実は緩やかな身分制度が存在するということを様々なデータで解説した本です。似たような本も多数、出版されていますが、主観的な意見で書かれた本が多いようです。

親の学歴・生まれた地域により、子の人生が決まってしまう残酷な事実がデータで示されている。父親の学歴が大卒か非大卒化で子供の将来が決まってしまうと書かれています。勉強により逆転可能な社会だと思われている日本でしたが、やはり違うようですね。福澤諭吉翁も学問ノススメで勉学にて独立独歩を奨励していましたが、それは出身身分によって固定されないことを前提に書かれていたと記憶しておりますが、現在の日本では、出身により可能性が決まってしまっているようです。福澤諭吉翁が設立した慶応義塾大学の幼稚舎や初等部は一般の人が入れる学校ではないので、福澤翁の慶応義塾設立趣旨とは異なり、明治より今でも見えない身分社会が続いているのだなとつくづく実感してしまった。


例えば、こんな内容があった。進学校以外で大学に受かっている子供の父親は大卒であり、大卒以外の学歴の場合には、大学へ進学が出来ていないというデータが詳細な%で書かれています。(詳細なデータに関しては、本を購入して確認願います。)

また、教員にもアンケートを取り、学校に誇りを感じ、勉強を教えていて楽しいと実感できる高校偏差値は56以上であり、誇りも感じず、教えることが苦痛だと感じる偏差値が47以下だったという記載もあり、教員の質やモチベーションにより、教育の機会が奪われてしまうことも書かれていた。


また非進学校へ進むと大学進学が出来なくなってしまうのは、カキュラムが大学進学向けで無いことや、先生の質やモチベーションが落ちる為、大学進学が難しくなるそうです。学校により進路が固定されてしまうのは、教育の平等の権利に反しているという指摘もありました。目に見えない緩やかな身分制度だと言えるでしょう。勉強が出来ない、良い就職先に就けないことを努力が足りない、自己責任だと片付けてしまうのはデータで見るとお門違いだと理解出来ます。

私も大学受験の勉強をするにあたり、高校のレベルと自分の大学受験レベルが全くかみ合わず、学校で睡眠を取り、家に帰ってから徹夜で勉強をする日々を過ごしたのを思い出しました。難関大学を目指すことが奇異な目で見られるという不思議な体験をしましたが、親の学歴の有無が生徒の進学先を左右しているのだと知り納得がいきました。

高校受験で不本意な非進学校に進学したにも関わらず、とりあえず有名大学に滑り込めたのは、父親からの金銭的な支援や父親が大卒の為、勉強法を含めアドバイスがあったからと再認識しました。

大学、会社へと進むと特定の学歴の人にしか会わなくなり、肌感覚で教育格差は理解していました。東京の国立大学又はそれに準ずる私立に行きたかったのですが、そもそも勉強量・勉強する環境が圧倒的に違い過ぎて、普通の公立育ちで高校受験失敗した自分にはハードルが滅茶苦茶高かった。大学卒業後20年経った今、データで確認出来たのが良かったような悪かったような不思議な感覚でした。自助努力では超えることが難しいことが、緩やかな身分制度そのものなのだなと理解出来ました。久々の良本でした。


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